HVOF溶射について
HVOF溶射は、フレーム速度、粒子飛行速度が速いため、密着力が大きく(800kgf/cm2以上)気孔率の低い(1~2%)、緻密で硬い皮膜を形成することができます。
また、フレーム温度が中温(約2,700℃)であるため、WC等、従来では使用できなかった材質の溶射が可能です。
HVOF溶射は硬質クロムメッキと比較し、硬度が高く、耐摩耗性が高いため、摺動部、摩耗損傷部等、耐摩耗性を必要とする部分に使用されています。
航空機の業界では、従来の六価クロムを使用した硬質クロムメッキから、環境にも優しく、耐久性にも優れたHVOF溶射に切り替わってきています。
その耐久性は、硬質クロムメッキの3~4倍で、メンテナンスの削減が可能です。
当社のHVOF溶射の特徴
当社ではHVOF溶射から、研削加工、超仕上加工まで一貫した生産が可能です。
薬品類の影響を受けにくい皮膜です。
下地処理:アルミナブラスト処理HVOF溶射は下地処理としてアルミナでブラストを行い、皮膜のアンカー効果及び母材の清浄化を行います。この下地処理は皮膜の密着性に大きな影響を及ぼします。
当社のアルミナブラストは粒度、ブラストの角度等を規定し、さらにブラスト後の粗さを測定する ことで、皮膜の密着性を保証します。
HVOF溶射HVOF溶射の各計器類は毎年全て校正され、溶射のパラメーターは厳密に管理されており、常に同じ品質の皮膜が得られます。
品質検査作業前には、テストピースを用いた金属組織試験(気孔率検査・酸化物測定) 硬度試験、膜厚 検査、引っ張り試験、曲げ試験、残留応力試験を行っており、徹底した品質の保証を行っています。
特殊工程の認証Nadcapを取得
当社は航空機業界で要求される特殊工程の認証Nadcapを取得しており厳しい要求にも十分応え得る高い技術レベルとそれを保証できる充実した品質保証体制を備えています。
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